計画的な点検とメンテナンス

本日は焼津市のお客様宅へ建物点検に伺ってきました。

床下の点検では床下点検口から床下に入り、シロアリの発生、湿気やカビ、基礎のひび割れ、配管の劣化、断熱材の脱落や施工不良、ネズミや害虫などの生息状況、そして、雨漏りや水漏れと多くの部位を見ていきます。

多くの事象は、床下や壁内などの見えない所から始まり、目に見えるようになる頃には大きな劣化となっていることが殆どです。

今日のお宅でも特に気になっていることはないとのことでしたが、床下を調査すると浴室下部の土台には水の染み跡があり水漏れが始まっていました。

床上を確認すると、浴室の入口の扉周りからの水漏れのようです。

今回、点検で早期に発見できたので良かったですが、このまま時間が経過すれば建物を支えている土台や柱を腐らせてしまい、耐震性を大きく損なうことになっていたと思われます。

また、土台や柱が腐ることで建物を支える力が弱くなることで建物が歪を起こしてしまいます。

その結果、サッシや建具の開閉がしにくくなったり、外壁などにはひび割れができてしまい雨漏りを引き起こすなど問題が広がっていくことにも繋がります。

室内はキレイに見えていても、建物は必ず経年劣化を起こすものです。

目に見える問題となってからでは遅いので、計画的な点検とメンテナンスで良好な状態を維持してもらえたらと思います。

今日のお客様は大事にまでは至りませんでしたが、水染み周辺にはゴキブリの糞が多くあり土台と断熱材の隙間にはゴキブリの姿も確認でき生息が始まっているようでした。

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