住宅診断
藤枝市ー空き家建物調査
本日は、いつもお世話になっている不動産業者様より空き家の建物調査依頼がありましたので調査に行ってきました。
設備などは製造年月日などから耐用年数が過ぎていることが確認できましたが特に不具合は見受けられませんでした。
しかし、外壁の劣化や床下からは基礎のひび割れがなどの劣化事象が確認されました。
特に気になるのは、建物にとって重要な基礎のひび割れです。
新築時にコンクリートの乾燥収縮で0.3mm未満のヘアークラックと呼ばれるひび割れが出来ることがあります。
0.3mm未満であれば構造上の問題はないとされ、主に通気口に多くみられる現象ですが、それとは違って上から下まで延びるようなひび割れの場合は、不同沈下や設計上の問題でせん断力が働いた可能性が考えられ、瑕疵が存在するかもしれないので注意が必要です。
もし、知らないで売ってしまうと場合によっては瑕疵担保責任を負うことになるかも知れません。
また、シロアリなどによる被害も瑕疵となる場合があるので、通常からしっかりメンテナンスをしておくことが大切です。