シロアリ
住宅診断
様子をみる!?
藤枝市内の方からネズミに入られたかも知れないから見て欲しいとお問い合わせがあり調査に行ってきました。
調査は小屋裏や床下などに入って糞尿状況やラットサインと言われる痕跡などを見るのと共に、木材や断熱材等の建物の破損状況、侵入口となる隙間などがないかなども調査します。
今回のお宅では基礎に設けられた通気口に隙間があり、糞は新しいものから古いものまで多数確認されたことから、気が付かなかっただけで以前からネズミの侵入があったものと考えられます。
また、調査ではネズミだけではなくシロアリが侵入するときに作る蟻道も確認されました。
被害はまだ激しいものではありませんでしたが、今回調査をしなければ大変なことになっているところでした。
建物はシロアリ被害だけでなく経年劣化によって雨漏りや水漏れなどを起こし、建物の構造上重要な部分に大きなダメージを与えてしまいます。
建物は必ず経年劣化を起こしますが、その多くは見えない所で始まるために、大きな問題になるまで気が付かないものです。
また、調査依頼は、羽アリが出たとか、壁に黒くシミがある、窓廻りにクロアリが出るなどの症状が多くあり、話を伺ってみると大した以前から気になっていたそうですが、大したことはないと思って様子をみていたという方が殆どです。
多くの人がその場の問題から目を背けるために都合よく「様子をみる」と言います。
この様子を見るが曲者で、時間が経過して良いことは一つもなく、時間が経てば経つほど問題は進んでしまいます。
気になったら見てもらうことが何より大切で、出来ることなら建物の定期検診をすることをお勧めしたいです。