建物1件あたり7本
本日は焼津市のお宅で基礎ひび割れ補修の仕上げに行ってきました。
基礎のひび割れ補修では色々な工法がある中でヤシロでは注入ドーム工法を採用させて頂いています。
注入ドーム工法は国交省「建築改修工事共通仕様書」にひび割れ部改修の標準仕様とされている「自動式低圧エポキシ樹脂注入工法」なので、表面に蓋をするものとは違い安心な技術です。
ドームと呼ばれる部材を取付けて、その部材の圧力でエポキシ樹脂を割れ目の端部まで注入していくのですが、ひび割れ部からエポキシ樹脂が流れ出てくるので見た目が悪くなり必要に応じて表面の仕上げを行わなければなりません。
写真は基礎の外からドームを取付けてエポキシ樹脂を注入した様子ですが、ドームを外した跡に樹脂が出てしまいます。
樹脂が出ることは端部まで行き渡っている証拠なのでいいことなのですが、見た目が悪いことから必要に応じてモルタルパテなどを使用してキレイに仕上げさせて頂いています。
補修の仕方は仕上材の種類や状態にもよるので状態を見て決めていきますが、今回は仕上材が化粧モルタルで表面の荒れが酷かったことから写真のような仕上げをさせて頂きました。
基礎は建物の荷重を受けているので、ひび割れなどがあると基礎の耐久性を落としてしまうため建物の「耐震性を著しく低下」させて倒壊の危険性が高くなります。
また、ひび割れではなく鉄筋の入っていない無筋の基礎がありますが、その場合は補修ではなくアラミド繊維などによって基礎の補強をすることが耐震性を考えると大切になります。
近年は震災が多いこともあって基礎補修などの依頼が増えてきています。
ビルシステム株式会社の調査によると建物に「ひび割れがある」確率は80%で、1物件あたり平均して約7本のひび割れがあるとされています。
皆さんのお宅の基礎は大丈夫ですか?
基礎のひび割れは表面から見えないことが多いので、専門の人に定期的に診てもらうことが大切です。