住宅診断
建物定期点検
本日は基礎補修工事に伺ってきました。
お客様自らひび割れ箇所に雨水が入らないように手を入れていたこともあり、水染みなどの跡はありませんでした。
ホームセンターなどでシール材を購入して、DIYでひび割れを埋めている方がいますが、気にされて手を掛けていることは良いことですが、水が入らないように蓋をすれば良いというものではないので注意が必要です。
基礎のひび割れで一番に問題となるのが構造的な欠陥の有無です。
乾燥時の収縮によって起こるヘアークラックなのか?構造耐力上の欠陥?不動沈下?など何によって発生したひび割れなのか判断し、構造上の問題があればしっかりとした対策をとる必要があります。
また、空気中の炭酸ガスの影響でコンクリートの中性化が進み鉄筋を錆びさせてしまう原因となってしまいます。
既存住宅の基礎には、平均で7本ものひび割れがあると言われています。
意識して目にする場所でないことや、仮に見たとしても基礎の表面には化粧モルタルが施されているため、正確に知るには床下に入って確認する必要があります。
近年は新築される際に、基礎のひび割れだけでなく、構造上の欠陥・不良などを建築会社ではない第三者に検査してもらうホームインスペクションをされる方が増えてきています。
また、中古住宅の購入の際などでも購入後に必要となるメンテナンスなどのアドバイスや、売主とのトラブル回避などを目的に利用される方が増えています。
家の寿命を延ばすには、早期発見・早期解決がとても大切です。
私たちの健康を守る健康診断ではありませんが、住宅も定期的な建物診断をして下さいね。