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床断熱材の3つのメリット
本日は、昨年末に調査させて頂いたお客様宅の白アリ予防工事と床下調湿材敷工事に行ってきました。
2月というのに気温が20℃ほどありましたので、10kg入りの調湿材の袋を床下で移動させるだけでも大汗をかいてしまいました。
床下は基礎で囲まれているために通気が悪く土壌でだけでなくコンクリートであっても湿気が籠りやすくなります。
湿気が籠ると床下の木材や床板にカビ(腐朽菌)や結露などが発生し劣化を早めてしまう要因になってしまいます。
床下調湿材は、床下内の湿度が高い時には空気中の水分を吸込み低くなると吐き出すという作用を利用して湿度を一定に保たせる効果があります。
本来は床下換気扇などで通気を高める方が有効ですが、冬場は床下に冷気が入り込んでしまい家を冷やしてしまうデメリットとなるので状況に応じて判断することが求められます。
また、夏場にエアコンを入れると室内の温度は天井が高く床板が一番低くなりますが、その状況で暖かく湿った空気が床下に入ると、温度差でガラスが結露を起こすのと同じように床板に結露が生じてしまい劣化を起こしてしまうので、床下換気扇を入れたり、特に断熱材が入っていない建物の場合は、床の断熱材を入れてあげることで断熱対策・省エネ対策・劣化対策の3つのメリットがあるので検討してもらえたらと思います。
因みに土壌面が濡れているから調湿材を敷いた方がいいと勧める業者がいますが、地盤の水分を吸うほどの能力がある訳ではなく、入れることで返って問題を起こしてしまうこともあるので注意が必要です。