シロアリ
住宅診断
床下調査は誰に診てもらうべきか
本日は建物点検の新規調査に行ってきました。
調査を依頼することにしたのは廊下のたわみが出て気になったからとのことでした。
たわみがある廊下の床下を見ましたが、シロアリの被害はなく床を支えている床組材にも大きな問題は確認できませんでした。
たわみの原因は築年数が経過していることによるフローリング材の経年劣化によるものだと思われます。
最近の住宅は合板を敷いてからフローリング材を張る二重張りが一般的で、床の厚みが30mm程度となり耐久性に優れていますが、以前は下地が無く直貼りだったために床厚が12~15mm程度と薄いために耐久性が低く、たわみが早く発生してしまうことが多くありました。
また、調査ではシロアリの被害は確認できませんでしたが、土壌に筒状の砂が無数に落ちているのが確認できました。
これはシロアリが土壌から侵入してくる際に作る蟻道なので、いつシロアリの被害にあってもおかしくない床下環境だったと言えます。
床にたわみがあったら先ずはシロアリを疑うことは大切なので、直ぐにシロアリ業者に見てもらうことが大切ですが、その際に気を付けなければいけないのが、建築が分かるシロアリ業者であることが重要なポイントです。
シロアリの専門であっても建築の専門ではないと、問題がシロアリなのか?建物なのか?の判断が出来ないことや、修繕の方法などが建築的に問題である場合があるので注意が必要です。