環境改善
床下換気扇
浴室の配管劣化から床下に水漏れを起こしてしまったお宅に床下換気扇の取付工事を行いました。
配管漏れの理由は追い炊き配管が腐食したことによるもので修理は完了しましたが、床下がプール状態になってしまい、早急に水抜きと乾燥をさせたいということで、お盆休み返上で緊急対応させてもらいました。
最近の住宅は土間コンクリートのため床下に水が入るとプールのように水が溜まってしまいます。
また、水を抜き取ってもコンクリート自体が水を吸ってしまうため、いつまでも床下内はジメジメと多湿状態となり、床板や壁などにカビを発生させ建物の劣化を引き起こす原因になってしまいます。
豪雨による増水で床下浸水をした家では、水が引いて時間が経ってから床上の壁にカビが生えてしまったという事例を多く聞きますが、床下内は通気が殆ど取れないため湿気が籠りやすく、太陽の日射も当たらないためカビなどの菌類が繁殖してしまいます。
床上とは環境が違うので一見乾いているように見えても油断は禁物です。
浸水した家では床や畳をめくって扇風機で何日も乾かすという光景をニュースなどで見かけますが、床をめくっての作業のため日常の生活がままならず大工工事など費用も嵩んでしまいます。
しかし、今回のような配管漏れによる浸水や土砂が入ってきていない程度の床下浸水やであれば、床下換気扇で床下の換気をすることが可能なので知っておいて万が一の時に参考にして欲しいと思います。
また、洗濯機の水漏れで床板を濡らしてしまってという場合、表面が乾いていても床板は水を吸い込んでしまうため、たわみなどの劣化を早めてしまうことや、床板の床下側には綿のような断熱材が入っていて、濡れると簡単には乾かず劣化の原因となってしまうので、そうした部分的な水漏れにも床下の換気扇が有効です。