床下は害虫のねぐら
本日床下点検をさせていただいたお客様から「ゴキブリの死骸などがあるならどれぐらいあるか教えてほしい」という依頼があり何枚か写真に撮って分かる範囲ですが数を報告させて頂きました。
床下はジメジメと湿気が多く、暗く静かということもあり害虫などにとっては格好の棲み処です。
特にゴキブリなど越冬するような害虫にとっては最適な場所と言えます。
秋口に入り始め気温が下がり始めると屋外で活動していたゴキブリなどは暖かな場所を求めて床下などに身を寄せてきます。
近年の床下は基礎パッキン工法が取り入れられて建物全周の基礎と土台に通気のための穴が設けられています。
建物にとっては通気をとることは良いのですが、害虫なのに侵入されやすい構造とも言えます。
最近では穴に防虫網などを設けたりしてありますが、小型の虫は侵入できてしまうので完全には防ぐことは出来ません。
新築時はシロアリの薬剤が利いているので万が一侵入されても生息ができず忌避したり死滅してしまいますが、5年程度経過するとシロアリの薬剤効果がなくなってしまうために棲みついて繁殖が始まってしまいます。
最近の住宅には床や壁などに断熱材が設けられているので害虫にとっても暖かくより生息しやすい環境となってしまっています。
ゴキブリは1つの卵から30個程の子供が孵化をするので、春先にいっきに増えだしてしまいます。
また、殆どの住宅では水道管や排水管が床に穴を開けて室内へと通してあり、その隙間が塞がれていないことが多いために、そこから徐々に室内へと侵入されてしまいます。
リフォームでシステムキッチンを取ると殆どの住宅の壁には大量のゴキブリの糞や卵が付着しているので目の当たりにします。
また、ゴキブリが多くなると肉食のムカデやクモなどの害虫にも生息されてしまうので注意が必要です。
日常の生活では目に触れることがない床下ですが、シロアリ予防や床下換気扇で通気を高めるなどできる限り衛生的な環境に維持したいところです。