害虫・害獣 環境改善

寒くても換気をしましょう

本日は、白アリ予防工事でお世話になったお客様より床下換気ファンから異音がするから見て欲しいと連絡があり調査に行ってきました。

異音が聞こえるという部屋にいくと確かに床上からでも分かる『ブーン』という音があり、床下で確認すると見た目は砂埃をかぶっていましたが大きな異常はありませんでした。

設置した年を確認すると2005年となっていたので19年前に取り付けられたもののようです。

普通の電化製品は10年も動けば良い方ですから、床下の悪環境で20年近く、それも毎日、家を守るために働いていてくれていたわけなので、とても優れていることを実感します。

床下の換気は家を湿気・カビから守るだけではなく、シロアリや害虫などが生息しにくい環境をつくる役割もしてくれます。

近年は断熱性能を上げるために通気のない構造が増えていますが、ダニやシロアリそしてカビなどは通気がない環境を好むので、断熱性能ばかり追い求めて本当に大丈夫なのか?と心配になります。

室内はどんなにキレイな家でもダニがいない家はありません。

ダニは快適な室温20℃~30℃くらいで活発に活動して増えていくので、私たちにとって快適な空間はダニにとっても快適と言えます。

ダニの糞や死骸などはダニアレルゲンとしてアトピー性皮膚炎や気管支喘息などを引き起こす原因と言われているので、室内は朝晩窓をあけて空気を入れ替えたり、床下には床下換気扇で換気をしてあげることなどが繁殖を抑えるのに有効です。

流行りの高気密高断熱住宅や基礎断熱工法の住宅は、省エネで快適な住宅でとても素敵ですが、その分、室内であり、壁や床下などの空気の流れも少なくなっているので、キレイだからといって安心しないで、しっかりと換気をしてもらえたらと思います。

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