シロアリ
住宅診断
害虫・害獣
ゴキブリを甘く見ない
建物の定期点検で床下に入った時の写真です。
点検口を開けて床下に入って顔を上げると目の前に大きなクモが。
不意を突かれたのでびっくりして大きな声が出てしまいました。
プロとして恥ずかしい気持ちもありながらの点検となりました。
クモは見た目によらず益虫と呼ばれており主にゴキブリを主食としています。
触ってみても動きが鈍く冬を越すためにじっとしている様子でした。
しかし、これだけ大きく越冬するために栄養を蓄えているということは・・・・
想像するとゾッと寒気がします。
クモがゴキブリを捕食してくれることは嬉しいことではありますが、クモが生息できるということはそれだけゴキブリも多く生息出来ていたということになります。
たかがゴキブリと思うかも知れませんが、ゴキブリがどこにでも生息できている訳ではありません。
ゴキブリが生息できる環境があるということに注意する必要があります。
ゴキブリなどの害虫は暗くて風通しが悪くジメジメとした環境を好んで生息しますが、逆に言えば、日射が当たり、風通しがよく、乾燥した場所では生息はしません。
ということは、カビの発生やシロアリなどの発生する環境にあることを示していて、住宅劣化の一つのサインでもあると言えます。
恐れることはありませんが、少なくても通気が悪い構造や環境にあるので、家を劣化させないためにも適切な対策をしていくと良いと思います。
ゴキブリを甘く見ないほうが良いと思います。