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住宅診断
コンクリートの寿命
本日は藤枝市のお宅で基礎のひび割れ補修工事を行いました。
以前から通気口部にひび割れがありご主人様も気になっていたそうです。
コンクリートの寿命は欧米では70年程度あると言われています。
コンクリートはアルカリ性で空気中の二酸化炭素(炭酸ガス)を吸収して年に0.5mmずつ中性化すると言われています。
一般的にコンクリートの鉄筋かぶり厚さは3cmなので、単純に60年で鉄筋に到達する計算になります。
中性化したからと言ってコンクリートの強度が低下する訳ではありませんが、鉄筋が保護できなくなり錆やすくなってしまいます。
鉄筋が錆びてしまうと鉄筋が膨張することでコンクリート破壊を起こして結果としてコンクリートの強度が低下することになります。
中性化までに60年も掛かるなら本来、住宅の基礎に期待する強度としては十分とも言えますが、ここで問題になるのが基礎のひび割れです。
基礎にひび割れがあるとコンクリート内部が時間を要しないで炭酸ガスに触れてしまうことになり中性化が早まってしまいます。
基礎は住宅を支える土台ですから、この強度が低下することは地震の多い日本ではとても危険なことです。
新築でも多く見られるので、一度点検をすることをお勧めします。